1年間という長い期間をかけて小型のレーシングカーを学生自身の手で設計、製作。全国大会(後述)に挑む。
製作を通してモノづくりの本質やプロセスを学び、厳しさ・面白さ・喜びを実感する。
ただ性能のいいものを作るだけにとどまらず、マーケティングや企画・設計・製作、コスト等のモノづくりにおける総合力を競う。
8月下旬から9月上旬にかけて、静岡県の小笠山総合運動公園(エコパ)で開催される。各チームが設計・製作したマシンが集結し、動的審査、静的審査(下記参照)を行い、得点を競い合うのみならず、チーム間での交流を行い、技術交流を図ることもできる。日本の学生フォーミュラの全国大会はこの1大会のみのため、各チームが心血を注いでマシンを製作し、全力をこの大会にぶつける。
0-75m加速のベストタイムを競う。各チーム2名のドライバーがそれぞれ2回、計4回走行可能。
100点満点。
8の字コースによるコーナリング性能評価。タイムを競う。各チーム2名のドライバーがそれぞれ2回、計4回走行可能。
75点満点。
直線、ターン(カーブ)、スラローム(ジグザグ走行)、シケインなどによる800mのコースを2周走行。タイムを競う。各チーム2名のドライバーがそれぞれ2回、計4回走行可能。
125点満点。エンデュランス出走順はオートクロスのタイムによって決定する。
直線、ターン、スラローム、シケインなどによる周回路を20㎞走行する。
走行タイムによって車の全体性能と信頼性を評価する。
ドライバーは10㎞ごとに交代。
275点満点。
その他、エンデュランス走行時の燃料、電力消費量を評価(100点)。
コストレポートを事前に作成、提出。
大会当日はレポートのコスト精度、製造度合いを確認し、実車との適合を審査される。
また、購入品目についてや部品製造についての口頭試問が行われ、知識や理解度を問われる。100点満点。
大会側が提示するシチュエーションに沿ったプレゼンテーションを作成。大会当日に審査員の前で発表する。マネジメント部門最大の見せ場。
75点満点。
設計資料を事前に作成、提出。大会当日は資料と実車を基にどのような技術を採用し、どのような工夫をしたのか、また、その技術は市場性のある妥当なものかが評価される。プロの技術者と学生のガチンコ勝負。
150点満点。